こんにちは、加藤です。
今回はアイスランドのヴィーズエイ島(Viðey/Videy Island)に行った時のことを写真付きで書いていきたいと思います。
オノ・ヨーコのイマジン・ピース・タワーがあることでも有名な島です。
ヴィーズエイ島の場所
ヴィーズエイ島はレイキャビク中心街の北東にあります。
レイキャビクから数百メートルしか離れていません。スカルファバッキ(SKARFABAKKI)という埠頭から高速艇でものの数分です。
往復で1キロもありませんが1550ISK(アイスランド・クローナ)で、日本円で1670円です。(2018年4月1日現在)。
ちょっと高く感じるかもしれません。僕も距離の割には高いなと思いました。
でもそこは仕方ない。アイスランドは世界有数の物価の高い国なので、しかも年々観光客は増え続け、経済規模も毎年大きくなっています。
というわけで、このフィーバーがおさまるまで物価高はどうにもならないと思います。永遠に収まらないかもしれませんが(笑)
激増するアイスランドへの観光客と物価高
すごいですねこの上がりっぷり。まるで仮想通貨の暴騰時のチャートみたい(笑)
American tourists in Iceland will outnumber Iceland’s population this year
https://www.vox.com/new-money/2016/10/18/13261804/iceland-tourism-on-the-rise
毎年増え続ける観光客のおかげで物価はとても高いのです。アイスランドは超大人気なので仕方ないですね。
アメリカ大陸とヨーロッパ大陸という2つの大陸に挟まれていて、ただでさえそれらの国からアクセスが良いのに、最近は中国やアラブからの観光客も増えて、それはもうものすごい観光客の数です。
ブルーラグーンに行った時なんかは日本人かと思って近づいたらみんな中国人観光客でした。
近くを通りかかったラテン系の国の人が「ジャポネー、ジャポネー」と言っていたので、日本人観光客と勘違いされているなと思いました。
とはいえ日本人も高度経済成長期とかバブル期には世界中に旅行に行っていたんだと思います。
カメラを首から下げた日本人観光客というステレオタイプが昔からありますものね。
今はそれが中国人に移ったのかもしれません。
民泊からレイキャビク中心街へ向けて出発
レイキャビクの南に数キロ離れたところにハフナルフィヨルズゥル(Hafnarfjörður)という町があります。今回はこのハフナルフィヨルズゥルでAirbnb(民泊)の物件に泊まりました。
レイキャビク中心街は恐ろしく高騰しています。とはいえ郊外のハフナルフィヨルズゥルでも他の国の民泊と比べるとかなり高いですが!
市バスに乗ってレイキャビク中心部へ。距離にかかわらず1回420ISK(450円)です。なんと回数券は無くお釣りも出ません(笑)なので大体の場合500ISK札(539円)で乗ることになります。
レイキャビク中心部から北にある山。形がすごくアイスランドっぽい。最初はあれがヴィーズエイ島だと思っていました。
レイキャビク中心部に到着
レイキャビク中心部に到着しました。ここからスカルファバッキ埠頭にある乗り場まで歩きます。
貨物コンテナが見えます。その背後にはやはり雄大な景色。
アイスランドっぽく急に地面が盛り上がったりしてます。
スカルファバッキ埠頭
船がありました!
ヴィーズエイ島が眼の前にあります。正直泳いでも辿り着けそう。
中はこんな感じ。航路は数百メートルだけど救命胴衣とボートが山積みになってますね・・・
運転席も味があって良いですねー。木の部分からは伝統を感じますが、モニターはハイテクっぽい。
発進しました。3分ぐらいでした。あっという間にヴィーズエイ島上陸
ヴィーズエイ島上陸
埠頭の近くはこんな感じになってます。奥にはさっきの埠頭に止まるフェリーが。
ヴィーズエイ島を散策開始
埠頭から来てすぐのところにカフェがあります。
ヴィーズエイ島ではそこらじゅうが柱状節理になっています。
冒険心をくすぐるわだち
花も咲いています
道標
この付近で撮ったストリートビューです。
なぜか山頂にマリア像があります。
このマリア像の近くでストリートビューを撮りました。
展望台からはレイキャビクの街並みが見えました。
歩いているとイマジン・ピースタワーがありました。
近づくと世界中の言葉でイマジンの歌詞が書かれていました。
8月だったのでピース・タワーは点灯していませんでした。
ウィキペディアによると10月9日からジョンレノンの命日である12月8日までの期間と、12月31日、イースターに点灯されるそうです。
光の塔が立つ様はさぞ幻想的なんだろうなと思います。オーロラとセットで見れたりするのでしょうか。
ちなみに僕が行った8月下旬は外がずっと明るかったり、そもそも空が曇っていたりと、オーロラは見えませんでした。
オーロラを予報してくれるサイトは下記を含めいくつかあります。
寒い国にオーロラを見に行くときはこういうサイトでなるべく現地の状況を把握してから行くのが良いと思います。
かの有名な水曜どうでしょうという北海道を代表する番組で、出演者がオーロラを見るために真冬のアラスカに行きましたが、滞在中ずっと空が曇っていて全くオーロラを見れないまま日本に帰るという至極残念な企画でした。
ですのでオーロラが出ているのかどうかを確認して、さらに天気も確認するのが良いと思います。せっかく真冬にオーロラが出ていても雲がじゃましていたら元も子もないので。
ピース・タワーの隣には、オノヨーコとジョン・レノンの言葉が。
「一人で見る夢はただの夢だが、皆で見る夢は現実だ。」
とても理想主義的な言葉だと思います。
ちなみにアイスランドは軍隊を持たない国です。近代に入ってから大きな戦争に参加したことはありませんが、イギリスとの間でタラ戦争が起こったことがあります。
タラの漁場をめぐってイギリスとの間で戦争というか小競り合いが3度起こりました。
幸い死者は出ず、のちの経済水域200海里の国際標準化で揉め事は解決されました。
経済水域200海里制定は海に囲まれている日本での関心も高い出来事ですね。
ものすごく離れた国どうしなのに共通の課題を抱えていたっていうのはなんだか面白いです。
関係無さそうな国でも世界情勢や政治的課題とか文化とかで意外と繋がっていたりするんですよね。
地球の裏側まで来たのに同じこと考えてたんだなあとか、そういうところも旅する魅力です。
ちなみにアイスランドは実はめちゃくちゃ日本と共通点が多い国でもあります。
またそれはいずれ書きたいと思います。
さようならピースタワー。また冬に是非点灯している時に来たいですね。
船乗場へ帰ります。
日本にもありそうな岩場。そういえばエストニアではこういう浜辺の岩は見ませんでした。
ここにも柱状節理が。
では船にのってレイキャビク本土に帰りまーす 。
散策って意味では良かったです。
(おわり)