日本に「だけ」四季がある?

「日本には四季がある。」とよく耳にする。

温帯に属する日本は夏は暑く、冬は寒く、比較的四季がはっきりしていると言われている。

春になると花が咲き、夏は暑く入道雲が高く上がり、秋は紅葉が見られ、冬は雪が降る。

ここで一つ気になるのは、はっきりした四季があるのは日本だけなのだろうか?ということだ。

海外で「四季」と名前のつく有名な作品と言えばオーストリア出身の作曲家ヴィヴァルディの「四季」がある。

それにアメリカ出身のホラー作家「スティーブン・キング」の映画にもなった有名な作品「スタンド・バイ・ミー(原題: The body)」は元々「恐怖の四季(原題:Different Seasons)」という4つの季節ごとの短編集に収録されていた。

 

 

:D<アレ?ホラ!やっぱり外国にも「四季」があるじゃないか!

(「:D」 ←英語圏の顔文字、日本の顔文字とは違って顔が左に90度回転している。ちなみにこれはたぶん「口を開けて笑っている」の図)

:S<確かに外国にも四季はあるみたいだ。それでも日本のように4つの季節にメリハリがついた四季なのかなあ?

(「:S」 ←同じく英語圏の顔文字、日本の顔文字とは違って顔が左に90度回転している。ちなみにこれはたぶん「少し困惑している」の図)

それは確かにブログ主の私も気になる所であった。例えば赤道直下の東南アジアの国などは年中気温が変わらないだろうからそこまで変化はないだろう。(湿度が変わる国もあるらしいが)

それに緯度のめちゃくちゃ高い北欧もどうなのだろうか?年中寒いだけで変化はそんなに無いのでは無いだろうか?極端に言うと日本で言うところの春みたいな夏と極端に寒い冬の二種類しかないのではないだろうか?どっちにしても日本ほどのメリハリはないのでは?実際に行ってみる前のエストニアの季節のイメージはそんな感じだった。

初めて訪れたエストニアは夏真っ最中だった。

 

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エストニアに初めて行ったのは夏のことだった。もちろん日本ほど暑くはなく、昼間でも気温は20度を少し超えるぐらいだった。まさに快適そのもの。気温は日本の春から初夏ぐらいだったが、日本と違うのはその「太陽の出ている時間の長さ」だった。夜は北欧らしく恐ろしく日が長く、22時でもまだどこかへ余裕で出かけたくなるぐらい明るかった。気温は最適な温度で、夜はいつまでも明るく外に出かけられる。北欧の夏はもしかしたら世界最高かもしれない。

夏が終わりエストニアに秋が来た

秋がエストニアに訪れて最初に思ったのは

「あれ?おもったよりちゃんと四季してる・・!」

ということだった。

エストニアの秋は予想していた通り、とても寒かった。気温が5度以下の時もザラだった。夏に日照時間がとても長く、逆に冬の日差しが極端に短いエストニアは、夏が終わると日に日に目に見えて日照時間が短くなっていった。

エストニアの秋は日本の真冬ぐらい寒い。でも木々の葉の色や景色は秋そのものだった。

11月下旬の気温、寒い↓

これは人体への挑戦ですね。間違いない。

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このようにエストニアの秋はとても寒く、秋も終わりごろになると氷点下になる日もあった。

これは冬だ。完全に日本でいうところの冬だ。ところが、気温が日本の真冬でもエストニアの自然は秋の様相を呈していた。

エストニアの秋、凍りつくほどに寒いのに葉は落ちずに色づいたまま。

Hans / Pixabay

:D<おお!秋だ!やっぱり秋なんだ!11月のエストニアは氷点下4度になっても秋なんだ!

 

pixel2013 / Pixabay

僕はこのことがとても嬉しかった。夏が終わり秋になるということが寒くて暗くなっていくことだけを意味するのなら、それはとても寂しい。でもエストニアの秋もやはり日本の秋と同じで紅葉に満ちていた。

北欧の秋は寂しくて味気ないなんて、そんなことは無かったのだ。

 

日本から8000キロメートル離れた、ここエストニアにも、

四季はあった。

 

 

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