こんにちは、加藤 (@flux54321)です。
エストニアは島が多い国です。無人島含めて2355個もあるそうです。日本は6800個ぐらいなので、エストニアの国の面積が日本の九州の1.2倍ほどしかないことを考えるととても島の多い国だといえます。
そんなたくさんあるエストニアで、1番大きくて有名な島がバルト海に佇むサーレマー島(Saaremaa)で、観光地としても有名な島です。
そして、サーレマー島の次に大きな島がサーレマー島のちょうど北にあるヒーウマー島(Hiiumaa)です。
今回はその2番めに大きな島、ヒーウマー島に行きました。
ヒーウマー島の位置
バルト海に佇むヒーウマー島、西にはスウェーデン、南にはサーレマー島とラトビアがあります。
きっかけはカウチサーフィン
旅先で民家に無料で宿泊させていただくサービスにカウチサーフィン(couchsurfing)というものがあります。泊まりたい地域を指定してホストを選択し、承認されると無料で泊めてもらうことができます。タルトゥでカウチサーフィンで泊まった時に、様々なエストニア人と知り合いになりました。その中にヒーウマー出身の方がおり、今回ヒーウマー島を案内してもらうことになりました。
タリンからロフクラ(Rohuküla)へ
ヒーウマー出身の人たちもタリンに住んでいる方が多いので、タリンで集合することになりました。タリンから車に乗せてもらってロフクラに向かいます。ロフクラにはヒーウマー島へのフェリー乗り場があります。Tere!(テレ!:エストニア語でこんにちは)と言って挨拶し車はロフクラへ向かいました。
タリンからロフクラへ
車でロクフラに向かう
基本的に日本国外に出るとドライビングはワイルドです。 ヨーロッパではイタリアが一番ワイルドらしいです。
真冬にはヒーウマー島とエストニア間の海は完全凍結して車で移動できる
今回は秋だったのでフェリー移動になりましたが、真冬だと凍りついて車で海の上を渡ってヒーウマーまで行けるそうです。それほど恐ろしく寒いということです。ただ、ここ数年は暖冬で完全凍結はしないそうです。地球温暖化については色々と議論がありますが、少なくとも地球上の気象が変化しているのは間違いなさそうです。
実際に氷の上をヒーウマー島まで走っていく動画がこちら
これは圧巻です。ヨーロッパで1番長い氷の道だそうです。
走ること数時間、ようやくロクフラのフェリー乗り場に到着しました。
チケットは片道3.4ユーロ。かなり安い?
https://www.praamid.ee/wp/?lang=en
いよいよ乗船
いざ乗船
乗り込め〜
リプトングリーンティー、紅茶のような飲みくちの緑茶だけど、砂糖も入ってるし透き通ってるし日本のものとは別物。ヨーロッパではこれをアジアの飲み物だと思って飲んでいる節があるので、いつか日本のおーいお茶や伊右衛門を持っていって飲ませたい。(でも中国だと砂糖入ってたな・・・)
3.4ユーロだけどフェリーの中は快適そのもの。
この男性はエストニア人独特の静けさを持っている。
作戦会議
まずは買い出し。エストニア資本のスーパーマーケットSELVER これとリトアニア資本のMAXIMAをよく見かける
ヒーウマーに降り立って気づいたこと
エストニア本土に居ると風をほとんど感じることがほとんどありません。ラーヘマー国立公園に行った時は海も全く波立っておらず。海の塩味もほとんどしませんでした。この自然からの刺激の小ささもエストニアの人々の性格を形作っていると思う。
エストニアの人たちの穏やかな性格についてはこちらを参照
エストニアどうでしょう⑤ 欧州最大の自然公園の一つ ラへマー国立公園へ行く | STORYS.JP(ストーリーズ) https://storys.jp/story/23424
ヒーウマーに降り立って最初に思い出したのは日本の気候でした。日本と同じようにヒーウマーも風が強かったです。台風が近づいてきた時のような力のある風が吹いていました。。
出かける前に腹ごしらえ
そろそろ出発しましょう。
ヒーウマー最北端にある「海難事故犠牲者追悼の鐘」
1994年9月28日にバルト海でタリンからストックホルムに向かう中で沈没したフェリーエストニア号。852人の犠牲者を出した20世紀最悪の海難事故の一つとされています。その追悼記念碑に向かいました。
雨吹きすさぶなか追悼記念碑に到着
追悼の鐘 風が嵐のように強くなる時だけ鐘が鳴り出すそうです。
ちなみにこの事故を追悼するモニュメントはタリン市内でも観ることができます
モニュメントを離れて近くの灯台へ車を走らせる
冷戦時代ソ連側からヨーロッパ諸国を見張る拠点だった
当時ソビエト連邦の西端に位置していたヒーウマー島は、西側諸国を偵察する軍事上の拠点でした。ヒーウマー島にはたくさんの灯台やその史跡が残っています。
ソ連時代の史跡の廃灯台に入る
どんどん進む
まだまだ下がる
武器を置く場所だと思う
いざという時のために重兵器が設置されていたという記述 緊張感のある場所だったんでしょうね。
180mm 砲ってたぶんこれかな?
https://en.wikipedia.org/wiki/180_mm_gun_S-23
地下のトンネル
キャノン砲ここに置いていたのかな?
ヒーウマー島探訪 − 次回はヒーウマー島の湿原に向かいます。
続き↓
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