こんにちは。
今回は僕がエストニアに行って驚いたことの一つ「エストニア人の握手」について書きたいと思います。
エストニア人の握手はめちゃくちゃ堅いです。
ものすごく力を入れて握手します。誇張抜きで万力のように力強い握手です。
ガシッと力強く掴み合い微動だにしません。
タリンの民泊の家主と初めて挨拶した時も、エストニアの国内旅行でカウチサーフィンをして泊めてくれたホストの人も、
みんな出会った時の握手は例外なく強かったです。
エストニアだけでなく、隣国のフィンランドのおばあさんの握手もめちゃくちゃ強かったです。
こんなに握手が強いのは寒くて生きていくのが大変なエリアなので、お互いの信頼関係の確認がとても重要になってくるからではないでしょうか。
北欧で起こった飢饉”Famine of 1866–68″が”悲惨”
ここまで北欧の握手が強くなったのには、厳しすぎる気象があるのだと思いますが、僕がグーグルで調べると過去の飢饉がありました。
“Famine of 1866–68(1866−68の飢饉)” は1866年から1868年の3年間、フィンランドとスウェーデンを中心に起こった大飢饉なのですが、
この飢饉を一言で言うと例年にないレベルの雨や寒さの異常気象のため不作になり全人口の8。5%が亡くなった飢饉です。
飢饉の悲惨さをグラフで見てみる
Gapminderという国の統計資料を分かりやすくグラフィカルに表示してくれるサイトがあります。
このGapminderによると、フィンランドの1886年から1868年の平均余命が恐ろしく落ち込み、最低で1868年は8.11歳となっています。今のフィンランドの平均余命が82歳なので、以下にその飢饉でたくさんの命が失われたのかが分かります。
そしておそらくその飢饉での乳児の死亡率も恐ろしく高かったことでしょう。悲しい話です。
平均余命が8.11歳
厳しい環境から生まれた強い握手
このような北欧の厳しすぎる環境から力強い握手が行われるようになったのだと言うことがわかりました。
そして今の北欧の高福祉社会も、生活環境によるリスクが高すぎたが故のリスクヘッジなのだとわかりました。
ほぼ全く雪が降らない日本の瀬戸内式気候の大阪で育った僕にとっては、この握手がとても印象に残りました。
それほどに北欧の人たちから受けた握手の力強さは、僕の心に語らずともズシリと響くものでした。
(終)
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