今回は私の大好きな音楽家Mr.oizoさんの魅力について語ります。

 

Mr.oizo(ミスターオワゾ)さんとは

 

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By Elen Nivrae from Paris, France – Quentin Dupieux, CC BY 2.0, Link

 

 

Mr.oizo(ミスターオイゾ/ムッシューオワゾ)さんはフランスのEd Banger Records(エド・バンガー・レコーズ)に所属する音楽家です。本名 Quentin Dupieux(カンタン・デュピュー)

 

Mr.oizoさんの作る曲のジャンル

 

Mr.oizoさんの作る曲はフレンチ・ハウスと分類されます。雑にくくるとすれば、ダフトパンクやジャスティスのようなジャンルです。ただしMr.oizoさんの作風として特徴的なのは “変わり者感(変人感)”  “傾奇者感” がすごいということです。

 

Mr.oizoさんの曲の魅力① ”ヘンテコ脱力系”

 

Mr.Oizoさんの曲は大前提としてどれもかっこよいのですが、魅力としてMr.Oizoさんの曲の特長を上げるとするならば、「ヘンテコ脱力系」というものがあります。「ヘンテコ脱力系」とは、私が考えたのですが、曲がヘンテコで聞いていると脱力しそうになるという意味です。

 

Duck Guts

Duck Guts(あひるの腸)というタイトルの曲です。何を考えてこの曲名にしたのでしょうか?曲を聞いてみると適度にたしかにあひるの腸のように支離滅裂な「脱力するような」テイストの漂う曲です。

 

Machyne

不協和音が多く聞いていて不安定な感じになりませんか?おそらくそれがMr.Oizoさんの狙いです。

 

 

Ska

これも聞いてるだけで脱力しそうです。道で歩きながら聞いているとズッコケそうな気がしますね。

 

 

W

この曲 “W” なんぞはもう脱力の極みだと言えます。

 

 

Mr.oizoさんの曲の魅力② ”テキストスピーチ多用”

Mr.oizoさんの曲の魅力と言えば「テキストスピーチ」を多用していることです。テキストスピーチとはパソコンやスマホにもある「文章読み上げ機能」のことです。この機能をフルに使いこなしているのがMr.oizoさんだと言えるでしょう。

 

ここではMr.Oizoさんのテキストスピーチを多用した曲を紹介します。

 

Positif(ポジティブ)

開幕 “Arrêtez de vous reproduire” (再生産を止めろ)という意味深なフレーズから始まります。

曲中 “Vous êtes des animaux”(あなたは動物です)というフレーズが執拗に繰り返されます。

そして曲の一番盛り上がるポイントで “Vous allez crever”(あなたは死にます)という言葉が発せられ、「一体この曲のどこが “ポジティブ” なんだよ。」と言いたくなります。

しかし聞いている人を “ぎょっとさせ”たり、 “苦笑させる”のには成功していると思います。それが意図するところなのかは分かりませんが。ツッコミどころのある曲が多いのが魅力です。

 

Intro X

Mr.Oizoさんも所属するレコード会社エドバンガーレコード(Ed Banger Records)のコンピレーション・アルバムの1曲目です。事務所のコンピレーション・アルバムを出す度にMr.Oizoさんはアルバムの1曲目を製作しています。このアルバムでも1曲目”Intro X”をMr.Oizoさんが作っています。この曲中ではジャスティスやUffieを始めとする事務所の所属アーティスト名を紹介していくのですが、なぜか各アーティスト名を読み上げる時にいちいち “Godamn” や “Stupid”、 “Fatass” などの侮蔑語がいちいちに入ります。

そんな侮蔑語を聞くたびにやっぱりこちらとしては “ぎょっとして” しまいます。所属アーティスト全員(作曲した本人含む)を一人ずつ罵っていくのかよと。

でもこの “ぎょっとする” のが1周回ると”かっこいい” に変化していくと思います。やはりそこが魅力であると言えます。

 

The church

アルバム “The Church” のラストに収録されている表題曲 “The Church” です。ある男の日記のような口調で話が進みますが、これも歌詞が意味不明過ぎてところどころ笑ってしまいました。是非一度聞いてみてください。歌詞はぎょっとしたり笑えたりするのですが、肝心の曲がかっこいいのです。やはりMr.Oizoさんはそこが魅力です。

 

Kylie

冒頭 “こんにちは、私はカイリー・ミノーグの生き霊です” から始まります。ここまでくるとほとんど大川隆法ですね(直球)。そして音声読み上げソフト扮するカイリー・ミノーグの生き霊が歌詞の中でリスナーを罵ります。どうやらカイリー・ミノーグからのクレーム待ちの曲のようですね。

 

 

Mr.oizoさんの曲の魅力③ ”人を食った曲のタイトル”

 

Mr.oizoさんの作る曲には、人を食ったような “ぎょっとさせる” ようなタイトルの曲が多いです。例えばこちら。

 

Cut Dick(カット・ディック)

「男のアレを切る」という曲のタイトルだけでも我々は「ヒエ!」となる訳ですが、それだけではなくジャケットの絵も “ぎょっとさせる” 要素満載です。このジャケットの絵はシュールレアリズム映画のワンシーンのオマージュのようですが、よほどの度胸のある人以外はこれについてネタ元を検索したり深入りしたりしないことをオススメします(老婆心)

 

 

Bruce Willis Is Dead(ブルース・ウィリスは死んだ)

ブルース・ウィリスは死んだ。カイリー・ミノーグにロボットボイスでイタコさせた時のように、ブルース・ウイルス側からの「勝手に殺すなよ。」というクレーム待ちの姿勢も伺えます。

 

 

Douche Beat

曲名の単語の意味が分からない場合は調べてみてください。話し言葉だと Douche bag!(なんて嫌なやつ!)

 

 

Oral Sax

これも曲名だけ見てぎょっとさせる系。曲は脱力系ですね。

 

 

Mr.oizoさんの曲の魅力④ 曲がかっこ良い

ここまでMr.Oizoさんの曲のおかしなところばかり上げてきましたが、それでもMr,Oizoさんがすごいのは、そもそも曲が格好良いところです。例えば曲中使用されるテキストスピーチに喋らせていることは 社会通念上およそマトモではない ものがほとんどですが、それも含めて使い方がかっこいいのです。

 

それではここからMr.Oizoさんのかっこいい曲を見ていきましょう。

 

Ok Then

あのSkrillexさんも参加しているアルバム All Wet の1曲目です。 アルバム1曲目にふさわしい爆発力を持った曲と言えます。

 

 

Two Takes It

同じ事務所の女性ラッパーUffie(アッフィー)を起用した曲です。Rob Base & DJ EZ Rock というヒップホップグループの It Takes Two という曲をカバーしたものなのですが、ハッキリ言ってめちゃくちゃかっこいいです。ぜひ一度聞いてみてください。

 

 

Uffie – Neu Neu

これも同じくラッパーのUffieさんの曲をMr.Oizoさんがプロデュースしたものです。これも都会感溢れていてとてもかっこいいです!

 

 

Mr.Oizoさんの分身(?) Flat Eric(フラット・エリック)さんの魅力

 

ポーズを決めるフラットエリックさん「ドヤァ・・・」

 

Flat Ericとは、この黄色いキャラクターのことです。Mr,oizoさんのことを全く知らない人でもこのキャラクターのことは知っているという人は少なくありません。

フラットエリックという名前の由来はとある企業コマーシャルの制作会議でこのキャラクターが車に轢かれて「頭がぺしゃんこ(フラット)になる」という身も蓋もないアイデアをMr.Oizoさんが出したことから来ているようです。ちなみにこのコマーシャル案はボツになったそうです。

その後Mr.Oizoさんの代表曲Flat Beatのミュージックビデオでエリックさんはようやく日の目をみます。

 

Flat Beat

 

ちなみにこのFlat Ericの人形を制作したのはジム・ヘンソン(Jim Henson)という世界トップの「人形制作者」 兼 「操り人形師」の方だそうです。

この方がどのぐらいすごいかというと、セサミストリートの人形を全部製作された方のようです。

すごすぎるでしょ・・・いやもうこれ伝説の人物でしょ・・・・

日本でもFlat EricをSNSのアイコンにしている人をたまに見かけるのですが、Mr.Oizoの曲を聞いているのかと「仲間発見!」のような気持ちで聞いてみると「なにそれ?知らない。」という反応しか帰ってきたことがありません。でもアイコンをフラットエリックにしている人には是非一度Mr.Oizoの曲の方も聞いてみて欲しいと思います。是非。

 

実は映画監督(Quentin Dupieux)カンタン・デュピューとして映画も作っているMr.oizoさん

 

Mr.Oizoさん、実は(Quentin Dupieux)カンタン・デュピューという名前で映画も製作されています。ほぼ本名です。

 

Rubber

タイヤが自走して人々を震え上がらせるホラームービーです。

 

実は映画は見たことがありません。また機会があれば見て感想を書きたいと思います。

 

 

というわけでMr.Oizo(ミスターオイゾ/ムッシューオワゾ)さんのご紹介でした!

それでは!