Airbnbはとても便利なサービスですが、ごくたまにトラブルに巻き込まれることもあります。トラブルには様々な形があると思いますが、今回は僕がドイツのベルリンでAirbnbをして遭遇したトラブルとその解決方法を書いていきます。

なお、この話は2016年3月の出来事です。Airbnbの規約や保証の対応なども変わっているかもしれません。またこの記事の後ベルリンではAirbnbが禁止になりました。地域や州によって法律が異なるようですので、Airbnbのご利用前に事前にお調べになられることをオススメします。

だいたいは地域で禁止されるとAirbnbのサイトに出てこなくなるので、泊まる側としては特に気にすることはないと思います。

そして、それでもまだまだ世界中でAirbnbを使える場所はとても多いので参考にしていただければ幸いです。

 

事件はベルリン滞在3週間目に起こった

ベルリンに降り立って最初の2週間は順調でした。Airbnbで改装中の部屋をとても安く借りることができたからです。集合住宅なのに寝室は16畳ぐらいあるとても広い部屋で、床が全て木なのでとても落ち着くし、言うなれば無印良品の家みたいでした。寝室にだけ明かりがありませんでしたが、おかげで日の入りと共に眠くなり日の出とともに目が覚める健康的な生活が送れました。

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そこを出て次の住処を探しました。それまでずっとエストニアから述べ半年ほどAirbnbを使ってきてノートラブルだったので、今回も特に心配はせずに次の場所へ向かいました。

 

思えば最初のやりとりの時点で少し心もとなかった

 

1ヶ月ほどの予約リクエストを出し、無事ホストから承認されたので細かいやりとりをするためにメッセージを送りました。私は英語しか使えなかったので英語で質問しました。すると。

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ホスト「何を言ってるかわからないわ。」

 

:D<マジかー。英語しゃべれないか・・・

 

ホストのプロフィールランにはスペイン語が、そこでグーグル翻訳でスペイン語に翻訳してメッセージを送ってみました。

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グーグルのお陰で一応やりとりは出来ました。

ホストによると、当日は正午に来てくれとのこと。僕は1ヶ月ほどの寝床が確保できたので安心し、配車アプリmytaxiで家の前まで行き、重たいスーツケースを引きずってホストの住むマンションの玄関に向かいました。

当日、約束通り正午に玄関に着いて、玄関の番号一覧からホストの家の番号の呼び鈴を押しました。

まったく返事がありません。その後も何度も押しましたが返事はありませんでした。

 

慌ててAirbnbアプリからメッセージを送りましたがホストからの反応は無し。

仕方ないので前にある小さな公園で数時間待ち、また呼び鈴を押しましたがそれでも反応は返ってきませんでした。

 

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メッセージに返信なし。僕は途方に暮れました。

 

隣人登場。話を聞く

しばらくすると、車椅子に乗ったお婆さんとそれを押す少女がマンションに近づいて来ました。

:D「あ!あの人がホストかな?」

:D「すいません、あなたがAirbnbのホストですか?」

少女「違います。隣人です。」

:D「この人を知ってますか?今日Airbnbでここに泊まることになってるんです。」

僕がスマホのAirbnbの予約画面を2人に見せました。

すると、車椅子に乗ったおばあさんがそれを見て口を開きました。

お婆さん「ああ、サンチェスね」

:D「おお!知ってるんですね!いつ帰ってくるんでしょう?」

するとお婆さんは衝撃の事実を僕に伝えてきました。

お婆さん「今朝、飛行機でキューバの実家に帰ったわよ。」

:D「え、キュ、キューバ!?」

お婆さん「ええ、そうよ。1週間ぐらい行くって言ってたわ。」

:D「そ・・・そんな・・・・キューバに?」

お婆さん「ええ、そうよ。」

 

そうです。なんと正午に会う予定のホスト(サンチェス)は今朝の便でキューバに帰ってしまったのです。どんな判断だ。

心配そうに僕を見つめるサンチェスの隣人二人に礼を言い、僕は今後の方針を考え始めました。

この時僕が考えないといけなかったことは

  • 今晩の泊まる宿(1ヶ月泊まる予定が今夜の予定すら立たなくなってしまいました(泣)
  • Airbnbと連絡を取る
  • 格安SIMの調子がおかしいので、WiFiスポットを探す。

の3つでした。

頭がクラクラしながらも、急いで近くのWi-Fiつきのカフェに駆け込みました。(カフェの店員さんはめっちゃフレンドリーでした。)。

冬のドイツ。外はどんどん暗くなって行きます。一刻も早くこの状況を打破しなければなりません。

カフェでパンとコーヒーを頼んで、即ノートパソコンをWi-Fiに接続してAirbnbにメッセージを送りましたが、悠長にメッセージを待っていられなくなったのでSkypeクレジットを使ってAirbnbのカスタマーサポートに電話をしました。英語でなんとか状況を説明し、カスタマーサポートのスタッフもホストに連絡を試みまてくれましたが反応は全くなし(ホストは雲の上にいるので当たり前)。

それでもやり取りの甲斐あって、ようやくAirbnb側が状況を全て把握してくれました。

 

理にかなったAirbnbのトラブル救済策

 

Airbnb側が提示してきた救済策は次の通りでした。(これは私の場合で、全てがこの通りとは限りません)

私が今すぐ連絡可能な近隣の全てのホストに宿泊をリクエストする前提で、

  • 前のホストに支払うはずだったお金はAirbnb上にプールされる。
  • 前のホストに支払うはずだった総額の1割ほどAirbnbから補助金がプラスされる。
  • 100ドルまでのホテルに無料で1泊出来る。

といった内容でした。(※2016年3月現在)

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これを受けた僕の感想は

:D「え、朝食付きのちゃんとしたベルリンの100ドルのホテルにタダで泊まれるってええやん。これぞ塞翁が馬。」

やはり世界中のどこに居ても最後に頼れるのは不屈の精神。トラブルが起こっても塞翁が馬。七転八起。転んでもタダでは起き上がらない。キューバ人のおかげで100ドルゲット。

そう考えると、数時間前とは心持ちが全く変わってむしろウキウキしてきました。

すぐさまExpediaで100ドル上限ギリギリのホテルを予約(領収書のスクショを忘れず保存)、mytaxiを使ってホテルに到着!(mytaxi:ドイツのUBER的なもの。Airbnbと同じようにUBERも使えない国があるので注意)

 

や り ま し た !

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100ドルのホテルに無料で泊まる

:D「中々ええホテルやん」

 

そしてそれと同時にスマホに通知が。

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なんとホテルで休んでいる間に翌日からのAirbnbの1ヶ月の住処も決まりました!

 

やりました!

 

トラブルが起こった時はどうなることかと思ったけど、結果なんとかなりました。意図せずビュッフェ付きのホテルにまで泊まれました。まさに塞翁が馬。

 

サンチェスからの無言のキャンセル通知も今更来ました。そうですか(無関心)

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ともかくその夜僕はようやく安心して眠りに着きました。そして、翌日から東ベルリンに住むイタリア人の家にフランス人とアゼルバイジャン人がと3人で泊まることになります。これが楽しかった!後日書きたいと思います。

 

 

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後日ちゃんとPaypalに100ドル振り込まれました!

 

僕のAirbnbトラブルから学べること

後になってよく見たらホストのサンチェスのレビューは低評価やサンチェスによるドタキャンが目立ちました。それまで半年間Airbnbでトラブルに遭遇したことが無かったので、あまりレビューを見ていなかったので反省。 :D それからはよくレビューを吟味することにしました。よくレビューを読んだら「部屋が通り道になっていて頻繁に子供が入ってくる。」と書いてあったので、泊まらなくて正解だったかもしれません(笑)僕はサンチェスを教訓を与えてくれたキューバの精霊だったんだと思うことにしました。それに、多民族国家なので色んな人が居てそれが楽しいのだ。Gracias Sanchez!

 

上記の出来事を教訓にしたAirbnbを使う時の注意点

  • レビューをよく読んで低評価のホストは避ける(絶対)。
  • 緊急事態に備えてSIMなどの通信手段の確保、Expediaや現地の配車アプリなどを事前にインストールしておく。(始めて行く場所では信頼できる情報や信頼できる人との意思疎通が生命線になります。)

 

あたりまえのことと言えばあたりまえなのですが、知らない土地だからこそ用意周到にいきましょう。:D

 

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