こんにちは。

今回はヨーロッパで大麻を吸う人に会った時の話です。

 

エストニアで大麻常用者に会った

 

エストニアでとある世捨て人風の男性の家に遊びに行った時のことです。

その人の部屋に入ると、ボブ・マーリーのポスターが目に付きました。

その時点では単なるレゲエ好きなのかなと思っていました。

 

その後シーシャ(水タバコの器具)がデカデカと床に置いてあるのに気づきました。

Dommiii / Pixabay

水ギセル(Hookah)はこういうやつ。

 

これを見て僕は思いました。

 

ボブ・マーリー × 水ギセル

 

僕「あっ(察し)」

 

とっさに「この人、大麻吸ってるな」と思いました。

 

日本に居た時にボブ・マーリーが好きな人でやたらと大麻文化に詳しい人がいました。

その時のことを思い出したのです。ボブ・マーリー好きは大麻に詳しい可能性があると(偏見)

 

近頃は大麻が合法の国も増えてきていますし、僕は特別毛嫌いしているわけではありません。

ただ僕はタバコすら一度も吸ったことがありません。(酒は飲みますが)

 

大麻の使用感についても海外留学した友人に聞いていたので、特に吸いたいとも思いませんでした。

むしろ一度吸う習慣がついたら止め時がわからなくなりそうなので、タバコと同じように大麻を勧められても吸わないことに決めていました。

 

でもこういう吸うかどうか選択を迫られるようなタイミングはいつか訪れるだろうなと内心思っていました。

 

 

やっぱり大麻を勧められる

 

家主が水ギセルで大麻を吸い始めましたが、その後僕と同行した友人も大麻を吸い始めました。

 

この感じだと自分も吸うか訊かれるんだろうなあと思っていたら案の定聞いてきました。

 

友人「吸うか?」

 

僕「いや、吸わない」

 

友人「そうか」

 

同調圧力を利かせてくるのかと思いましたが、大麻への勧誘は割とあっさり終了しました。

 

結局副流煙をたっぷり含んだ部屋に居たので原理的には吸ってるのと同じことだと思いますが。

 

大麻を吸った二人はというと、そのまま寝るまでずっと恍惚とした顔をしていました。

 

 

エストニアでは大麻は違法

 

そもそもエストニアでは大麻は違法です。ただしザル法です。

 

エストニアでは大麻は7.5gまでなら所持していても逮捕されません。罰金は取られますが。実際はほとんど取られることは無いようです。

バルト三国の中では大麻に関する法律はエストニアが最も緩いそうです。理由を聞くと「エストニアはリベラルだから」とのことでした。

 

リベラルだと大麻合法化になるというのは分からないようで分かる気もします。世界的に大麻を合法化を推進している国やグループを見てもリベラルな人が推し進めていますもんね。

 

ただ日本でとなるとまた別問題のような気もします。状況も違いますしね。

 

 

この体験のおかげで大麻の匂いがどこに行っても分かるようになってしまった。

 

このあとエストニアを離れベルリンに滞在しましたが、その時何度かクラブに誘われることがありました。

 

ベルリンでは15gまでは大麻を所持しても使用しても犯罪ではないそうです。

とはいえ大っぴらに合法化しているわけではないので、家の中や建物の奥でコソコソ吸ってねというスタンスの様です。

 

 

僕はクラブに行っても全く踊らずに聴いているのみです。

1時間は楽しんで聴いていられますが、それを超えると楽しいのかよくわからなくなってきます。

意外にもベルリンはタバコ王国なのでハコの中はタバコの煙がものすごいし。音楽にも飽きてくるし。

 

それでトイレに行こうとクラブの奥に進むとたくさんの部屋というか壁で区切られたエリアを通り抜けることになります。

 

するとそれらの部屋からだいたい特有の甘い匂いがします。闇の中で若者たちがコソコソと大麻を吸っているのです。

 

その時「ああ自分はついに大麻の匂いを覚えてしまったんだなあ」と妙な気持ちになりました。

 

これで日本に居ても、もし身近に大麻常習者が居たら警察犬のように匂いを察知して警察に突き出せると思いました(笑)

 

 

ベルリンに居たおもしろ大麻おじさん

 

ベルリンは夜も眠らない街です。特に週末は地下鉄が24時間稼働していて市民は老若男女街へ繰り出します。

 

僕もルームメイトに誘われて夜のベルリンに繰り出しました。

 

ベルリンを象徴する川であるシュプレー川にかかる橋の場所へ行きました。ベルリンでもレベルの高いクラブの多いと言われる地区の一つです。

 

そこの人通りが一番多い場所でダンボールに「フリーハグ」のようなノリで「大麻ください」とデカデカと書いてありました。

しかもその人の髪型はボブ・マーリーと同じでした。

 

僕とルームメイトは思わず笑ってしまいました。堂々としすぎだろと(笑)

それでいて「大麻ください」の彼は悪びれる様子もなく飄々と大麻を通行人に求めていました。

 

通行人も渡すのリスクあるからこんなところで渡さないだろと(笑)

 

そんな面白い瞬間でした。

 

DSC04428

シュプレー川の橋の上

 

 

それでも合法的な国であっても僕は大麻を吸おうとは思わない

 

カナダに10年居た友人が日本に帰ってきて大麻について教えてくれました。

 

彼が言うには、大麻は酒のようなものだと、酒で言うアルコールの代わりに大麻のTHCという物質が脳をぼんやりさせるんだと。

 

副作用は無いのかと僕が聞くと、特に無いけど、常習していた時は一時期仕事でちょっとした事をすぐ忘れるようになってしまったそうです。短期記憶に問題が起こるそうです。

「やっぱり害あるじゃないか。」と僕は思いました。でも飲み過ぎると身体に害を及ぼすのはよく考えたらアルコールも一緒です。

 

何事も適量があるようです。

 

また、やはり大麻を吸っている人の中には、そこから合成麻薬など本格的に依存性の高いドラッグに移行する日本人も周囲に普通に居たそうです。

結構普通にそういう日本人が居るそうですが、よく考えたら恐ろしい話です。

そういったリスクを考えると、やはり合法だからとおいそれと吸ったり、諸手を挙げて日本でも合法化に賛成なんてことはできません。

先進各国が大麻を合法化するのは現実社会に大麻が蔓延していて、取り締まってアングラ化してしまうよりも、表に出して管理した方が良いからです。

ただ日本では大麻は蔓延していないので、合法化する必要は今の所全然無いかなと思います。

[完]

 

 

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