こんにちは。
今回は「地中海で取れる塩はやたらとうまい。」ということを書きたいと思います。
バルセロナの民泊で泊まった時のキッチンに置いてある塩がうますぎた
2016年3月頃、バルセロナ郊外にある民泊に一ヶ月ほど滞在しました。
地中海と言うとイタリアやギリシャ・トルコなイメージですが、フランスの南部とスペインの東部もしっかり地中海に接しています。
というわけで僕が滞在したスペイン東岸の大都市バルセロナも地中海に面している訳です。
地中海に面するバルセロナ
それで、地中海と言えばやはり食資源の宝庫なイメージがありますが、私はバルセロナ滞在時ほとんど外食をしませんでした。かなり節約して日々す過ごしていたからです。ケバブ屋ぐらいにしか行きませんでした。
それで滞在先のマンションのキッチンでもっぱら自炊をしていました。その時に発見したのがキッチンに置かれていた塩です。
滞在を始めてすぐはキッチンに最初から置いてあった高級塩を使っていました。日本で言うところのアジシオのようなものです。人工的にグルタミン酸ナトリウムで旨味を付加したあの手の塩です。瓶は男性の親指ぐらいのサイズで400円ぐらいするやつです。もちろん値段が高いぶん、旨味を付加して作られている塩なので美味しかったです。
【悲報】高級塩、キッチンから撤去される。そして代わりに置かれた安い塩
新しい場所での衣食住にも数日して慣れ始めたある日、キッチンから突如として高級塩の瓶がこつ然と消えました。
そして代わりにキッチンの真ん中にデカデカとプラスチック容器が置かれていました。その中には塩が、たんまりと数百グラムほど入っていました。
今まで不躾にも勝手に高い塩を使っていて申し訳なかったなと思う反面、新しくキッチンに現れた「普通の塩」を早速食事に使わせていただくことにしました。
見たところ1kg 200円ぐらいの凡用の塩です。
まずはほんの少し掬って指に落としたものを舐めてみました。
「ペロッ、これは! これはめっちゃうま塩!」
地中海は普通の塩もめちゃくちゃ旨い
庶民の住宅街からでもちょっと歩いたら地中海
「何この塩。うますぎでしょ・・・」
昨日まで置いてあった高そうな塩と味が全く変わりませんでした。
というか人生で味わった塩の中でもかなり旨い方でした。しょっぱさだけではなく、旨味が凝縮されています。
住宅街からでもちょっと歩いたらそこは食の宝庫の地中海。塩なんて採り放題です。
これはすごい。
実は僕が滞在していた地域はバルセロナの空港がある町で、実際にはバルセロナ中心部からは少しだけ離れています。とても庶民感の溢れる住宅街でした。
庶民感溢れるバルセロナ郊外の町
その地域の近くにカルフールがありましたが、そこに行くと凡用の塩(地中海で採れたと書かれている)が500g100円ほどで売られていました。実際に買って確かめてはいませんが、もしかしたら地中海で採れる塩は全ての塩があんなにおいしいのでしょうか?
白米にかけてみましたがそれだけでおいしく食べられました。
次地中海地域に行ったら是非、スーパーで塩を500gぐらい買いたいなあと思っています。
ユーロバブル崩壊からずっと経済危機に直面しているスペイン。庶民の町を歩くとその不景気の余波がその空気から感じ取れました。しかしそこから10分ほど歩けばこの青い海。月並みですが「豊かさとは何なのだろう?」ということについても考えさせられました。スペインの若年者失業率は50%近いですが、若年者自殺率は他の先進国よりもぐっと低いです。その大きな要因は家族や親族同士の繋がりがセーフティーネットになっているからだと思います。
でもそれと同時に大きな要因になっているのは、食べ物や豊かな自然環境など、統計や数値に現れないものだと思います。
なんせこの美しい海に美味しい塩だもんなあ。