こんにちは加藤です。
タリンとタルトゥはエストニア国内ではそれぞれ1番目と2番めに規模の大きな都市です。
ですので両都市間には色んな移動の方法が存在します。今回はその行き方について説明します。
大きく分けて「バス・電車」の2つがあります。
それでは1つづつ紹介して行きましょう。
長距離バス(Tpilet)
やはり手軽でリーズナブルなのはバスです。
チケットの予約にはTpiletというサイトを利用します。(https://www.tpilet.ee/)
Tpiletのトップページ
サイトはエストニア語なのでまずは右上から「ENG」を選んで英語表示にしましょう。出発地と行き先を入力するフォームがありますが、主なルートは下の「POPULAR」に表示されています。好きなルートをクリック or タップしましょう。すると以下の画面が表示されます。
今回は行き先がタリンバス発着場からタルトゥのバス発着場になっていますね。あとは行きたい日にちを今日、明日のタブから、もしくは日付を選択して選びます。
時間と運賃を選択
日付を選択すると運賃と時間が表示されました。そしてお気づきになられましたか?一覧のなかに激安運賃が存在している事を・・・!?
1番高いバスだと12ユーロするのに、1番安いバスだとなんとたったの2.5ユーロ!価格差4.8倍!
ここまで値段の開いている理由は、時間帯とかバスのグレードとか色々とあるのでしょうが、200キロを陸路で移動してたったの340円は安すぎる。出発時間と到着時間を確認して大丈夫なら迷わず最安のバスを選びましょう。高いバスだとバス会社も違って、Wifiがついてるだとかコーヒー販売機が付いてるだとか、色々メリットもあった気がしますが、実際に乗ってみるとそのバスのWifiも使い物になったりならなかったりするので、こだわりの無い方は安いバスを選びましょう。というか一番高い12ユーロでもメチャ安だけど(^_^;)
なお、中には直行便ではなくて途中にある色々な小さな街を回りながら両都市間を移動するバスもあります。時間はその分余分にかかりますが、エストニアの街となりを知るには良いかと思われます。そんな観光ガイドに絶対出てこないような小さな街を見ていると、街の配置や成り立ち方も日本とは少し違う感じがして楽しいですよ。
購入するにはBuyボタンを押します。
特別な状況がなければ一番上を押しましょう。人数分選んで「Add to shopping basket」を押します。
その後メールアドレスを入力しましょう。そのメールアドレスに電子チケットがPDFで送信されます。
その後クレジットカード番号入力画面が出てくるので入力してください。
するとメールアドレス宛てにQRコード入りのPDFがこんな感じで届きます。
画像はハープサルからタリン行きのバスに乗った時のチケットです。
あとはこれを印刷したものかスマホ画面をバスの運転手に見せてください。バスのりばでも専用の印刷機が置いてあります。また係員の方に言っても印刷してもらえます。僕の場合はほとんどの場合スマホ画面でOKでした。
エストニアの長距離バスには車内独特の雰囲気がある
超静かなエストニアのバス車内
エストニアの長距離バスは面白いです。まず超静かです。日本の満員電車も比較的静かだと言われますが、それを超える静けさです。サイレント。
長距離バスではエストニア人のパーソナルスペース広すぎる問題に遭遇
バスが空いている時はわからないのですが、少しでも混んでいるとエストニア人特有の現象に出くわします。初めてエストニアで長距離バスに乗りこんで、バス後部の自分の座席番号に行くと、なぜか20代前半と思われる女性が僕の座席の場所で通路にはみ出さないようにして立っていました。そしてしきりにバス前方を注意深く観察しているのです。
僕はいいました。
「このチケットを見てください。ここは、私の席だと思うのですが」
女性は少し困ったような顔をしましたが、その場所をどきませんでした。そしてまた前方を見つめます。
僕はもう一度言いました。
「すいません。ここ、私の席。」
するとついに女性は、
「分かったわ」
と諦めて苦笑して、席をどきました。
そして女性は通路をまたぐと、反対側の空いた座席の前に立ち、またしても前方を見つめ続けていました。
その時僕は理解しました。
「あぁ、この人、是が非でも人の近くに座りたくないんだな。」と。
そう思いながら僕が自分の座席に座ると、他にもその女性のようにバス後部から前方の様子を伺っている人が何人もいることに気づきました。
その時僕は理解しました。
「あぁ、この人たち、是が非でも人の近くに座りたくないんだな。」と。
ここまで行くと大量輸送機関自体がエストニア人には向いていない気がします。近い将来に完全自動運転技術が確立する時が来たら、バスなど大型車ではなく真っ先に小型の自動運転車がエストニア中で流行することでしょう。(余談ですが最近エストニア人のFacebookを見ていたら新婚旅行で上海に行っていました。世界有数の人口密度の低い国からとつぜん人口密度最高レベルの大都市へ。旅行とはいえ彼らは大丈夫だったのでしょうか?いずれにせよ忘れられない体験になったのは絶対に間違いありません)
電車に乗る(elron)
エストニア国内で電車に乗る場合はelronを使います。(https://pilet.elron.ee/en)
バスのTpiletと同じように出発地を選んだら、検索を押しましょう。
移動時間はバスとあまり変わりませんが、値段はバスの高めな運賃と同じぐらいでしょうか?こうなってくると節約したい時を除いて好みの問題ですかね?
Tpiletと同じようにメールアドレスと支払いを済ませると、以下のようなチケットがPDFで送られてきます。バスと同様にどこかで印刷するか、スマートフォンやパソコンの画面でこのチケットを乗務員に見せましょう。
タリンにあるBalti Jaam駅に行く
タリンにある鉄道駅「Balti jaam(バルト駅)」のプラットフォーム
モダンで綺麗。旅に出るぞーって感じがします。
近代的な列車
内装もいい感じですね。:D
同席した子供の溢れ出す笑顔
電車を使ってもこんな感じでタルトゥまで行くことができます。
カーシェアリング用Facebookグループ「Tartu – Tallinn – Tartu」
世界中で流行中のカーシェアリングもエストニアでは独特の仕組みがあります。カーシェアリング専用のFacebookグループがあり、その名も「Tartu – Tallinn – Tartu」と言います。
https://www.facebook.com/groups/44858257185/
このグループは非公開グループなので、申請しないと中に入ることができませんが、承認して中に入れてもらうとユーザー同士で「何月何日にタリンからタルトゥ行くけど一緒に乗る人いる?」みたいな書き込みが頻繁にあり、そこで連絡をとりあって乗せてもらえます。エストニア人の友人にタルトゥからタリンまで車で送ってもらった時に、このグループで連絡をしてきたエストニア人と相乗りしたことがあります。乗ってきた人は、友人に3から5ユーロぐらいを手渡していました。
バスとか電車に比べるとハードルが高いかもしれませんが、こういうローカルなものにチャレンジしてみるのも楽しいかもしれません。
Uberタクシー
タリンではUberタクシーも使えます。ドライバーのマナーもとても良かったです。ただし、バスよりも少し値段がするので使うのであればタリン市内のみなど短距離にした方が良いでしょう。私も使ったことがあるのはタリン市内だけです。それでもバスも電車も嫌だしどうしてもタクシーで行きたい、それにお金だけはたくさんある。という人には良いかもしれません。
100ユーロ・・・。お金を持て余している方なら良いかもしれません。タクシーで200kmと考えれば激安ですしね。
余談ですが、ラヘマー国立公園など、結構有名な自然公園などにもタリンからの公共交通機関がない場合もあるので、そういう時も最後の手段としてUberが使えるかもしれませんね。ドライバーは驚くかもしれませんが。
こんな感じでタリンからタルトゥへはバスや電車を使って行くことが出来ます。お金を節約したい時はバス一択。次点で電車。他はお好みで。色々な手段を使ってエストニアを旅しましょう!
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